経済学図書館について

経済学図書館の歴史と蔵書の特徴

経済学図書館は、東大赤門を入って右手7階建ての建物の3階東端に位置しています。
大正8(1919)年、かつての法科大学から分離し、経済統計研究室の蔵書を元にして発足したのが、この図書館です。
関東大震災、第2次大戦下の思想統制、さらに戦時中の図書の疎開等幾多の困難を経て、現在では、100年以上の歴史を背景に、令和5(2023)年4月現在、総蔵書数約85万冊を数える国内有数の経済学専門図書館です。

蔵書は、図書、雑誌、資料の3つから構成されており、経済学とその周辺領域に関わる内外の研究書や解説書、学術雑誌、年鑑、白書、統計書など基礎資料の体系的収集整備に務めています。

なかでも社史・団体史の収集には力を入れており、会社史や労働組合史を中心に国内でも有数の規模を誇っています。また蔵書中には、経済学研究者や経済学関係機関の旧蔵書が数多く含まれています。舞出長五郎、有澤廣已、脇村義太郎といった本研究科名誉教授の蔵書のほか、社会学関係のロシア語文献コレクション(手塚弘保図書)、スウェーデン・北欧経済関係コレクション(戸原四郎図書)などに含まれる図書は国内に稀少なものも少なくありません。経済学関係機関の旧蔵書では、旧東京銀行蔵書(東銀本)、三菱経済研究所蔵書(三菱本)が特筆されます。

蔵書数(令和5年4月1日現在)

項目 内訳
蔵書数 852,893冊 (和書521,327冊、洋書331,566冊)
所蔵雑誌タイトル数 16,278タイトル (和雑誌11,551タイトル、洋雑誌4,727タイトル)
継続中雑誌タイトル数 686タイトル (和雑誌483タイトル、洋雑誌203タイトル)

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