資料保存に関する調査・研究

Last Up Date 2010.03.17  Create Date 2006.06.15


プロジェクト 調査報告書 論文・報告 発表・講義資料等 目録・図録 資料解題 その他 リンク
  東京大学経済学部では、保存と公開を念頭に置き、所蔵一次資料の整理、マイクロ化等を進めてきました。またサブジェクト・ゲートウェイ・サービスEngelを利用して、データベース化、デジタル化し、内外に広く情報を発信してきました。ところが、近年所蔵資料の劣化が激しく、資料によっては見過ごせない状況になってきました。なかでも資料室の所蔵する戦中・戦後時期の資料は、媒体・記録材料ともに劣化が進んでおり、崩壊寸前のものすらあります。こういった劣化資料をこのままにしておくことは、我が国の社会・経済に関する貴重な歴史史料、文化資産をみすみす捨て去ることと同じです。

  このため、2005年には資料室、文書室、図書館のスタッフで"資料保存ワーキング・グループ"を立ち上げました。現在では資料室がこれを引継ぎ、保存、公開、修復、補修に関して実践的な調査・研究を行っています。その根底に流れるのは、図書館や資料館は物質としてのモノではなく、人間の痕跡としてのモノからその保存を考えねばならないということです。この意味から、本サイトでは、資料室における保存活動の成果以外にも、過去の成果から資料保存に役立つと考えられる「資料解題」なども併せて公開しています。


おしらせ

以下の書籍が発売されました。当室スタッフの調査・研究成果も反映されていますので、ご一読ください。New!

『資料保存のための代替』
安江明夫監修 日本図書館協会資料保存委員会編集企画
2010.3 130p A5判 定価1890円
ISBN978-4-8204-0922-9

序(安江明夫)
1 代替保存−これまでとこれから−(安江明夫)
2 代替保存の選択肢(竹内秀樹)
3 文書館におけるマイクロ化とデジタル化(新井浩文)
4 ベッテイルハイム史料の修復とデジタル化(高橋輝)
5 代替保存における意思決定プロセス (小島浩之)
6 デジタル化時代のマイクロフィルムの役割(楢林幸一)
附録
文献案内(村本聡子)


プロジェクト

長期保存が不可能な記録材料のための保存プロジェクト


調査報告書

・『マイクロフィルム状態調査報告書』(東京大学経済学部資料室編, 2009.3)

『蔵書劣化調査報告書』(東京大学経済学部資料室, 2006.1)【PDF 2.7KB】


論文・報告

雑誌掲載論考に関しては、参照・引用の際に必ず原典もご確認ください。

・小島浩之「資料保存の考え方−現状と課題」(『情報の科学と技術』60-2, 2010.2)New!

・矢野正隆「資料保存」(『図書館界』61-5, 2010.1)New!

・小島浩之「学術資料の調査と計画−東京大学経済学部図書館の事例」(安江明夫監修『資料保存の調査と計画』日本図書館協会, 2009.3)

・矢野正隆「蔵書状態調査のための標本抽出法」(安江明夫監修『資料保存の調査と計画』日本図書館協会, 2009.3)

・内田麻里奈「『A-Dストリップ』 : 図書館における使い方」(『ネットワーク資料保存』90, 2008.12)

・小島浩之「大学図書館における企業資料の保存 : 山一證券資料を中心に」(『平成20 年度 第94 回 全国図書館大会兵庫大会要綱』2008.9)【PDF 133KB】

・小島浩之・矢野正隆「日本の図書館等における蔵書の状態調査―その歴史と方法論」(『現代の図書館』46-2, 2008.7)

・小島浩之「アジア近現代資料の保存と利用−東京大学経済学部資料室の取り組み」東京大学東洋文化研究所『アジア古典籍保全講演会記録集 第1回〜第3回』2008.3)

・小島浩之「保存管理と補修計画 −アジア近現代資料を中心として−」東京大学東洋文化研究所『アジア古典籍保全講演会記録集 第1回〜第3回』2008.3)

・小島浩之「劣化調査から保存対策事業へ:東京大学経済学部の事例」(『エビデンスベーストアプローチによる図書館情報学研究の確立』平成18年度〜平成19年度科学研究費補助金(基盤研究(B))研究成果報告書 研究代表者:上田修一, 2008.3)

・小島浩之「大学図書館における資料保存 -戦略的資料保存試論」(『図書館雑誌』102-2, 2008.2)【PDF 190KB】

・矢野正隆「東京大学経済学部図書館所蔵『山一證券資料』のマイクロ化と公開について 」(『月刊IM』47-2, 2008.1)【PDF 251KB】

・小島浩之「『古貨幣・古札データベース試行版』公開の意義と課題」(『月刊IM』47-1, 2007.12)【PDF 584KB】

・小島浩之「古貨幣・古札データベース」(『漢字文献情報処理研究』8, 2007.10)【PDF 551KB】

・吉川也志保・小島浩之・佐野千絵「大学における学術資料の保管状況とその問題点 −東京大学経済学部図書館の事例−」【東京文化財研究所による公開】(『保存科学』46, 2007.3)【PDF 2.85KB】

・小島浩之「東京大学経済学部における資料保存対策事業の成果とその意義」(『月刊IM』45-6, 2006.5)【PDF 2.3KB】


発表・講義資料等

・小島浩之「資料を保存していくために必要なこと −紙資料及びマイクロ資料等−」(第10回図書館総合展フォーラム, 2008.11.28)

・伊藤正直・矢野正隆「山一證券資料の整理と公開」(JHK/日本図書館協会共催 シンポジウム 図書館・アーカイブズにプリザベーション・マネジメントを着地させるには ―調査と計画、そして実行」, 2008.10.29)

・小島浩之「戦略的資料保存を知る」(大学図書館職員短期研修, 2007.10.10・11.13)

・小島浩之「文書の長期保存(マイクロ化・電子化)の留意点」(株式会社ニチマイ 第五回アーカイブレコーディングセミナー, 2008.6.24)

・小島浩之「資料保存の基礎」(大学図書館職員短期研修, 2007.10.19・11.16)

・小島浩之「劣化調査から保存対策事業へ:東京大学経済学部の事例」(第55回日本図書館情報学会研究大会 シンポジウム, 2007.10.14)

・小島浩之「学術図書館における戦略的資料保存」(JHK/日本図書館協会共催 資料保存シンポジウム プリザベーション・マネジメント -- 資料保存の新しい地平 --, 2007.10.04)

・小島浩之「戦略的資料保存−残すために何を考え、どう実践するか−」(日本図書館協会資料保存委員会 第3回資料保存委員会セミナー, 2007.2.2)レジュメ【PDF 696KB】, パワーポイント

・小島浩之「アジア近現代資料の保存と利用−東京大学経済学部資料室の取り組み」東京大学東洋文化研究所 第2回 アジア古籍保全講演会レジュメ, 2007.1.23)【PDF 858KB】

・小島浩之「保存管理と補修計画 −アジア近現代資料を中心として−」(東京大学東洋文化研究所 アジア古籍保全ワークショップテキスト, 2006.12.16)本文【PDF 1.9KB】 付表等【PDF 1.9KB】
受講者の方へお知らせ:当日配布の付表の数値に一部誤りがありましたのでこのページにて訂正させていただきます。上記から正しいものをダウンロードしてください。


目録・図録

【目録】

冊子体目録リスト

【図録】

・『印影からみた山一證券の百年 −東京大学経済学部図書館所蔵企業資料展II図録』(2008.11)

・『山一證券資料と企業資料の保存 −東京大学経済学部図書館所蔵企業資料展図録』(2007.11)


その他

本立而道生 ― 資料に如何に向き合うべきか(専門図書館協議会関東地区協議会"News letter せんときょう・かんとう"第186号 2005.1.25)
資料雑考("漢字文献情報処理研究会メールマガジン"第37号 2003.7.15)

All rights reserved (C) 2006-  東京大学経済学図書館

このページに関するお問い合わせはメールアドレスまでお願いいたします